太極拳教室の方々との坐禅会をいたしました。

ジメジメと蒸し暑くなって参りましたが、皆様お変わりございませんでしょうか?

 

去る6月21日、「新日本太極拳・光」の方々の坐禅会(ざぜんかい)が当山を会場に開かれ、不肖ながら、坐禅の指導をさせて頂きました。

 

今年で3回目の当山での坐禅会でございました。

 

↑住職の話に耳を傾けて頂く参加者の皆様

 

坐禅に慣れ親しんだ方もいらっしゃいましたが、基本的な所作や心構えなどを申し上げ、最初に20分程坐って頂きました。

 

↑坐禅中のお姿

 

↑足を組むことが難しい方にはイスを用いて坐禅をして頂きました。

 

15分程度の休憩を挟んで、もう一度、今度は10分程坐禅をして終了いたしました。

 

坐禅の後は、お昼に茶粥(ちゃがゆ)とラッキョウや梅干し、お漬物などのおかずを頂きました。

 

↑この度のお昼ご飯。参加者の方々がご準備くださいました。

 

↑参加者皆様とのお昼。 たくさんご質問も頂いて、大変楽しい時間でした。

 

この昼食準備の時にビックリしたのが、参加者の皆様がキビキビと坐蒲(ざふ=坐禅のときに使う丸い敷物)を片付けて、テーブルを出し、配膳を手分けしてすぐさま準備を整えられたお姿でした。

 

永平寺さまで修行させて頂いていた時にしていた配膳準備の思い出がよみがえるくらい見事な手際で、今の自分が忘れてしまっていた清々しい気持ちを思い起こさせて頂きました(恥💦)。

 

↑最後に記念写真をパシャリ。

 

後日感想をお伺いしたところ、「気持ちが良かった」「住職の話が興味深くて良かった」(⇦すごく嬉しいです)などのご意見の中に、「一度に20分の坐禅は少し長くて疲れてしまった」というご意見もあったそうです。

「せっかくの機会なので、ゆっくり坐って頂こう」と思うあまり、無理をお願いしてしまいました。

次回のための大事な反省材料です💦

本当にありがたいです。

 

来年もぜひ、直指院で坐禅会を開催して頂けたらと願っております。

 

 


 

ここからはちょっとした豆知識のお話です。

 

 

この記事で使っている「坐禅」という漢字に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

一般的には「ざぜん」は「座禅」と書かれることの方が多いと思います。

「旧字体と現代表記の違いなんでしょ?お寺は古来からのものだから旧字体を使っているのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この書き分けの理由はそういった意味ではございません。

 

この「坐」と「座」という漢字には、意味に明確な違いがございます。

『新漢語林 第6刷』によると、「座」は「すわる場所」を指す漢字で「坐」は「すわる動作」を指す漢字とされています。

古来は場面によって、2つの漢字を使い分けていたそうですが、現代表記を決める際に「座」の方が採用されたために、一般的には「座禅」という表記が流布することとなったそうです。

 

曹洞宗の「ざぜん」では、すわる場所も大切ですが、それ以上に「すわること」そのものを最重要としておりますので、「坐禅」と書いております。

 

 


 

現在、直指院では定期的な坐禅会の開催はできておりませんが、「坐禅したい」「坐禅の雰囲気だけでも体験してみたい」という方がいらっしゃれば、お1人からでも坐禅をして頂けます。

 

ただ、事前に日時をご相談頂きたいので、ご興味のある方は、御遠慮なくお電話などでお問い合わせくださればと思います。

 

坐禅というと、「坐禅について知識がないとできないんじゃないか・・・」という過度に難解なイメージや「体がキツそう・・・」という印象があるかもしれませんが、それらのせいで興味はあるのに足踏みをしてしまうのは、もったいないです。

 

お越し頂いた方々に「また坐禅をしたい」と思ってもらえるように心がけてまいりますので、まずは一度、坐禅をしてみませんか?

 

 

 

 

 

 

 

2018年06月23日